概要
日時 | 2023年6月27日(火)13:15-14:40 |
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場所 | アネックスコンベンションホール(アネックス棟6階) |
講演内容
映画史家の平野共余子氏をお招きして、1943年のアメリカの先駆的実験映画、Maya Deren, Meshes of the Afternoon (14分)を上映したうえで、前衛映画の技法について、またサウンドトラックについて、お話しいただきます。
平野共余子氏のプロフィール
東京大学人文科学研究科比較文学比較文化専攻修士課程、東京大学新聞研究所を経て、1976-77年旧ユーゴスラヴィア政府給費留学生としてベオグラード大学大学院映画学科に留学、1979年フルブライト奨学生としてニューヨーク大学大学院映画研究科に留学し博士号取得。1986年より2004年までニューヨーク市のジャパン・ソサエティでアメリカにおける日本映画紹介に携わり、その活動と著書『天皇と接吻』(草思社)で日本映画ペンクラブ賞、川喜多賞受賞。ニューヨーク大学、ニュー・スクール大学、テンプル大学ジャパン・キャンパス、明治学院大学などでも非常勤講師を務めてきた。
問い合わせ先
中京大学国際学部・亀田真澄(m-kameda@mecl.chukyo-u.ac.jp)
実施報告
2023年6月27日(火)、映画史家の平野共余子氏をお招きして、ウクライナ出身の映画監督マヤ・デレンによるアメリカの先駆的実験映画「午後の網目 (Meshes of the Afternoon)」 (14分、1943年)の上映と討論をしていただきました。
まずオリジナルと同じサイレントフィルムとして上映し、その特徴である繰り返されるモチーフがどのような役割を果たしているのかを議論しました。その上で、テイジ・イトーによる和楽器のサウンドトラック付きでもう一度見てみることで、サウンドトラックによって作品の印象がどのように変わるのか、ということについて話し合いました。