企画展「抑圧と表象文化」
私たちの歴史は抑圧の歴史であったと言っても過言ではありません。支配、統治、差別、他民族への攻撃は、21世紀になっても終わることはありません。
そして、私たちの生活の中にも、「見えない抑圧」が潜んでいます。「らしさ」の押し付けや「当たり前」の強要は、ときに劣等感のコンプレックスを植え付け、私たちの自由な生を抑圧しています。
このたび、国際学部言語文化学科複言語・複文化学専攻の表象文化論演習の一環として、「抑圧と表象文化」というテーマで書籍・映像作品の紹介展示を行いました。
抑圧という問題を考える上で、国際学部のみなさんにおすすめしたい書籍・映像作品を、<「わたしたち」のるつぼ>と<よくあつくんと学ぶ「自由」と「抑圧」>の二つのグループに分かれて紹介しました。
開催期間は、2022年7月26日から10月26日の予定です。
グループ1<「わたしたち」のるつぼ>
「抑圧」は、人の「違い」によって生じる、非常に人間的な行為です。あまり異人種間の交流をする機会が少ない日本でも、「抑圧」は私たちの日常に存在しています。
では、私たちはどうすればよいのでしょうか。「抑圧」の対象にならないようにすればよいのでしょうか。それとも、「抑圧」をそそのかす存在にならないようにすべきでしょうか。
ここに展示されている映像作品は、この「抑圧」の本質を描いたものばかりです。あなたが手に取った作品が「抑圧」に対する価値観を大きく変えてくれるかもしれません。
(複言語・複文化学専攻3年 遠山京伽、森大地、師橋こころ)
グループ2<よくあつくんと学ぶ「自由」と「抑圧」>
今回の展示テーマは、「抑圧」です。
あなたは、「抑圧」という言葉を聞いて、どのような事柄を思い浮かべますか?人種差別や女性差別、貧困、障がい者、教育格差など様々な意見が挙げられるでしょう。
例えば、現在コロナウイルスによって海外旅行に行けない、卒業式中止など様々な行動が制限されました。行動、欲望を押さえつけられることを食べられることで表象しました。
実際に映画や書籍を見ることで、耳で聞いて、目で見て、直接肌で感じることが大切なのではないでしょうか?
今回の展示では、7点の映画や書籍を紹介しています。それぞれ、『人種差別』『女性差別』『子供への圧力』と多種多様なテーマがあります。各テーマを比較し、考えることで、新たな価値観に出会ってみませんか?
ぜひ「よくあつくん」と一緒に考えてみましょう!
(複言語・複文化学専攻3年 高木彩乃、萩原千奈、日野愛梨)