プロフィール
学位 | 博士(文学) |
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所属 | 国際学科 |
出身校 | 東北大学 大学院文学研究科博士課程 |
専門分野 | 哲学・認知科学 |
研究室 | 名古屋学舎14号館 5階 |
担当科目 | 哲学・人間学入門Ⅰ(論理と哲学)、哲学・人間学演習Ⅰ・Ⅱ(現代哲学) 、現代哲学概論、現代人間学概論、Introduction to Philosophy and Humanity、心とAIの哲学、哲学(全学共通科目)、科学と技術の哲学(全学共通科目)、中京大学を知る(分担)、など。 |
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自己紹介
大学時代、学部では実験心理学を学び、大学院では哲学を専攻しました。最近は、脳科学やロボット工学、心理学などの知見にも依拠しながら、暗黙知やマインドリードの哲学、哲学とHAI(Human-Agent Interaction:ロボットやAIなどのエージェントと人間とのインタラクションに関する研究領域)を手がかりにして道徳の起源などを研究しています。とくに、物理主義を前提とする従来の自然科学とは異なる新たな方法論を、心や身体の科学に導入したいと考えています。また、正義論をめぐる諸問題にも関心があります。以上の研究をするために、日本や欧米の研究者たちと多くのプロジェクトを手がけています。講義では、心やAIや身体、言語や知識、正義や平等、自己と他者といったものを話題にします。演習では、論理的な思考力を習得することを目的に、正解のないさまざまな社会問題を哲学のツールを使って解読していきます。最近とくに感じるのは、個人の自由(言論の自由や学問の自由など)が、あたりまえでなくなってきているという厳しい現実です。みなさんも、大学での学びを通じて、合理的な思考によって基礎づけられる自由の大切さを心に刻んでください。趣味はスポーツをすることと見ることで、テニスとサッカーが好きです。スポーツ選手の身体スキルやサッカーのゲーム分析、コーチングのターミノロジー(特定の分野の専門用語・術語)も研究対象としています。
- Q
- なぜ大学教員になろうと思ったか?
- A
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ミュージシャン(第1希望)にも小説家(第2希望)にもなれなかったからです。第3希望だった哲学の研究者になりました。
- Q
- 休日は何をしてる?
- A
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研究をしているか(これも仕事ですね)、体育会サッカー部部長としてベンチ入りしています(これも仕事かー)。
- Q
- ストレス発散方法は?
- A
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早朝に、硬式テニス部の監督とテニスをすること。ぼくよりだいぶ若くて大学テニスの元日本代表なので、メチャクチャうまくて速い。でも、1ゲーム取れるだけで、最高の気分になれます。テニスのレベルもバク上がりです。
主な論文・著書
論文
- “Can morality be ascribed to robot?” in ACM International Conference Proceeding Series, 2019.
- “Vulnerability under the Gaze of Robots”, in AI and Society: Hubert Dreyfus' Legacy, Springer, 2018.
- “Touching World As It Is”, in Humana.Mente: Journal of Philosophical Studies, Vol. 31, 2016.
- “The AR glasses' “non-neutrality”: their knock-on effects on the subject and on the giveness of the object”, in Ethics and Informational Technology, vol. 7, issue 2, Springer, 2015.
- “On What Mediates Our Knowledge of the External World: Body, Technology, and Affordance”, in Glimpse vol. 13, 2011.
- “Phenomenology and the Third Generation of Cognitive Science”, in Human Studies, vol.30, No.3, Springer, 2007.
著書・訳書
『メディアとしての身体』東京大学出版会、2022年
『知覚とことば』(ナカニシヤ出版)1999年
- 鈴木宏昭編『認知科学講座第3巻 心と社会』東京大学出版会、2022年(共著)
- 「ロボットとサイボーグ」、河野哲也ほか編『顔身体学ハンドブック』東京大学出版会、2021年(項目執筆)
- “Body, Technology, and Humanity,” Postphenomenology and Media, Lexington books, 2017.(分担執筆)
- “How Does Technology Alter Sports: Body, Space, and Ethics,” Technoscience and Postphenomenology, Lexington books, 2015.(分担執筆)
- “Bodily Mimesis and The Transition to Speech,”The Evolution of Social Communication in Primates, Springer, 2014.(分担執筆)
- 『MIT認知科学大事典』、共立出版、2013年(項目執筆)
- 「スポーツとテクノロジー」、『知の生態学的転回2 技術』、東京大学出版会、2013年(分担執筆)
- ジュリアン・バッジーニ、ピーター・フォスル (長滝祥司、廣瀬覚訳)『倫理学の道具箱』、共立出版、2012年
- 篠澤和久、馬渕浩二編『倫理学の地図』 、ナカニシヤ出版、2010年(分担執筆)
- 長滝祥司、柴田正良、美濃正編『感情とクオリアの謎』、昭和堂、2008年(編著、分担執筆)
- 『飯田隆ほか編『岩波講座哲学 5 (心/脳の哲学)』、岩波書店、2008年(分担執筆)
- ジュリアン・バッジーニ、ピーター・フォスル(長滝祥司訳)『哲学の道具箱』、共立出版、2007年
- 『スーパーニッポニカ デジタル百科事典』、小学館(項目担当)
- (編著)長滝祥司編『現象学と二十一世紀の知』、ナカニシヤ出版、2003年
メッセージ
大学の4年間は、人生のなかでもっとも豊かな精神生活を送ることのできる時期です。多くのことを学んで、有意義な時間を過ごしてください。なにかあれば、遠慮なく相談してください。海外に興味がある学生さんには情報提供できると思います。豊田キャンパスで、テニスやフットサルをいっしょにやりたいというひとがいれば、ぜひ声をかけてください。
オフィスアワー
春学期: 月曜日16:45-18:00, 木曜日16:45-18:00
秋学期: 火曜日16:45-18:30