客員教授
大津 由紀雄
OTSU Yukio

プロフィール

学位 Ph.D.(MIT)
所属 言語文化学科
出身校 マサチューセッツ工科大学(MIT)
大学院(言語学・哲学研究科)
専門分野 認知科学(生成文法、言語心理学)
担当科目 英語学特殊講義

自己紹介

わたくしの一貫した研究テーマは第一言語(母語)獲得のメカニズムの探求です。単純な言語経験(生後外界から取り込む情報)をもとに複雑な言語知識の体系を構築できるのはなぜかという問いを追い続けています。関連して、言語理解のメカニズムや言語知識についての能力(メタ言語能力)にも関心があり、後者の関心からことばと教育の問題について社会に向けた発信も行っています。趣味は「歌怪獣」島津亜矢です。

主な論文・著書

論文

  • 今西典子・大津由紀雄. 2017. 「時間表現の発達一時間の言語化に見られる普遍性と多様性の観点からの考察」 Brain and Nerve、61巻、11号、1251・1271.
  • 大津由紀雄.2016. 「ことばについて知ることの大切さ」『日本語学』35 (2)、2-12.
  • 大津由紀雄. 2015. 「言語発達の脳科学一背景と現状」『児童心理学の進歩2015 年版』275・279.
  • Otsu, Yukio. 2010. “Scrambling, indirect passives, and wanna contraction” Behavioral and Brain Sciences 23、45-46.

著書

  • 大津由紀雄・浦谷淳子・粛藤菊枝(編著) 2019. 『日本語からはじめる小学校英語ーことばの力を育むためのマニュアル』開拓社
  • 嶋田珠巳・大津由紀雄・斎藤兆史(編著) 2019. 『言語接触一英語化する日本語から考える「言語とはなにか」』東京大学出版会
  • 鳥飼玖美子・大津由紀雄・江利川春雄・斎藤兆史. 2017. 『英語だけの外国語教育は失敗するー複言語主義のすすめ』ひつじ書房
  • 大津由紀雄. 2008. 『ことばに魅せられて 対話篇』ひつじ書房
  • 大津由紀雄. 2004. 『探検!ことばの世界』ひつじ書房

メッセージ

国際学部生のみなさん 大学で学ぶことの重要な意義はじぶんで研究課題を見つけ、その課題についてじぶんのあたまで考える習慣をつけることにあります。わたくしの英語学特殊講義はみなさんがそうした習慣をつけるためのお手伝いをすることが第一の目的です。言語学、心理学、哲学などの視点から、一言で言ってしまえば認知科学的な視点からことばの獲得や運用について考えますが、それはあくまで素材です。必要な素材はこちらで提供しますので、特別な知識や技能は必要ありません。何より大切なのは知的好奇心です。

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